よくある幸せな光景

まだ私が幼かった頃、父が社員旅行で北海道へ行きました。
その父が帰宅する日の夕方に大きな荷物が届きました。
送り主は父。中身は蟹。
旅先で食べた蟹がものすごく美味しかったからと、生きたままの蟹を3匹送ってきたのです。
事前連絡もなく突然我が家へやってきた大きな蟹達に戸惑ったのは、それを受け取った母。
まだネットも無く、そのまま置いておくわけにもいかずどうにかせねば!と
同封されていた説明書きを頼りに格闘していました。

その日の晩は蟹鍋と焼蟹。帰宅した父と共に家族で美味しく頂きました。
あれほど新鮮で大きな蟹を食べたのはその時限りです。
食卓に乗り切れない程の御馳走に私達兄妹は歓喜!それを見て父も得意げにしていました。
食事中、母は私達兄妹のためにと身をほぐしてくれました。
ところが父はそのほぐされた身をひょいっと食べてしまうのです。
母が殻から身を取り出してお皿に集めると、父が一口で食べてしまう。
なので、父に取られない様に母が私の口にあ~んと入れてくれたりしました。
自分ではほとんど食べていない母にも私からお返しをしたりと騒がしくも楽しい食事となりました。

これが私が今まで食べた中で一番美味しかった蟹です。
この思い出の影響か、今でもシンプルな蟹鍋と焼蟹が大好きです。

あの美味しい食事の後、母が父を叱り飛ばしていたのも今では良い思い出です。
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